ものつくり講演会 第3回「これからのデザインマネジメント」
日時:2007年5月19日(土) 17:00開場、17:30開会
会場:北仲WHITE406号室(横浜市中区北仲通5-57-2)
「ものつくり講演会」最終回では、佐藤氏の司会のもと、ゲストの菊地氏、森ビルの真田も交えて、ADMCや北仲の開発について意見交換しました。
菊地氏と佐藤氏は、本業であるデザインの領域にとどまらず、プロジェクト運営、キュレーション、編集、プロデュースと幅広い活動をされています。まず、『青森美術館』、『CENTRAL EAST TOKYO』など2氏のプロジェクトを事例にスライドを交えつつ紹介がありました。菊地氏はデザイン会社という主体を維持しつつ、非営利のデザイン活動や出版、プロダクト開発など、利益追求だけを追い求めないというスタンスと会社経営のバランスの難しさを語りました。
菊池氏や佐藤氏からは、開発について、機能性だけを優先せずに、遊びや隙のある空間造りをしてほしいという提言がありました。佐藤氏は、近年の大規模開発は作り手が場所の機能と意義を考え過ぎており、それらを息苦しく感じるといいます。住環境というのは住人が時代や状況の変遷に応じて、役割を自ら考えるものだと語りました。
会場からは、建築デザインやADMCに関する質問があり、開発への関心の高さがうかがわれました。真田は、ADMCは居住者にも配慮した施設でなければならないこと。また、居住環境の追求と集客という相反する2つの要素を満たすことは開発における課題の1つであるが、横浜市の上位計画であるクリエイティブシティに沿った街づくりを目指したいと話しました。
司会:佐藤直樹(アジール)
ゲスト:菊地敦己(ブルーマーク)、真田年幸(森ビル)
佐藤 直樹 (さとう なおき)
1961年東京生まれ。1994年に「WIRED 日本版」のADとして創刊から参加。1998年アジール・デザインを設立。最近は「ART iT」のADや、JTのタバコ「アルファベット」シリーズ等を手がける。多摩美術大学造形表現学部助教授。
菊地 敦己 (きくち あつき)
1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻科卒業。2000年にデザインファーム「ブルーマーク」を設立。アートディレクターとしてロゴマークやポスター、書籍、音楽CDなどのデザインのほか、長期的・総合的にビジュアルを企画制作するブランディングを担当。また、展覧会企画や出版など非営利の活動、美術の環境づくりを実践的に模索するアートプロデュース、プロダクトデザインやカフェのプロデュースなども手がける。
真田 年幸 (さなだ としゆき)
1958年福井県大野市生まれ。福井大学建設工学科卒業。都市計画事務所、建築設計事務所を経て、2003年森ビルに入社。1/10,000の都市計画マスタープランニングから1/50の建築設計、商品企画まで広範囲に興味が及ぶ。現在、森ビルが横浜都心臨海部で計画中の新たなウォーターフロント開発を主に担当。