横浜ルーレットトーク 「まちづくりを創造する」
日時:2007年3月9日(金) 18:30 開場、19:00 開会
会場:北仲WHITE406号室(横浜市中区北仲通5-57-2/横浜アーバンラボ隣)

第一部では、次々とランダムに映される写真を見ながら、坂牛氏は建築・都市関係について、塩谷氏はニューヨークのソーホーやチェルシーおよび現在進行中の「The High Line Project」について、小沢氏は世界各地で展示された作品についてそれぞれお話しいただきました。その中でも、坂牛氏からは、歴史や人の営みが蓄積した街が持つ「意味の濃さ」に着目し、都市の裏側の部分を完全に撤去して、全てを表側の明るい舞台に作り変えるのではなく、その間の境界線上における、両者のバランスをとることが重要なのではないかというコメントがありました。
第二部のディスカッションから加わった佐々木氏には、実際に横浜で仕掛けている(仕掛けてきた)、従来とは異なったまちづくりの事例を具体的にお話しいただき、これからのまちづくりの課題とともに、ADMCプロジェクトの可能性について投げかけていただきました。
「誰がハッピーになるための街づくりなのか?」 ――参加者同士の議論も沸くほどの熱い雰囲気であった今回、小沢氏が率直に語ったこの言葉を、会場にいる全員が再認識したイベントとなりました。
モデレーター:坂牛卓(建築家)
出演:小沢剛(美術家)、塩谷陽子(芸術文化事業研究者/ジャパン・ソサエティー芸術監督)
ディスカッション出演:佐々木龍郎(建築家/ADMC事務局)
坂牛 卓 (さかうし たく) 建築家
1959年東京生まれ。1985年UCLA大学院修士課程修了。1986年東京工業大学大学院修士課程修了。1986年〜1998年、日建設計。1998年よりO.F.D.A. associates を木島千嘉、伊藤博之と共同主宰。東京大学、明治大学、東海大学等で非常勤講師を行い、現在、信州大学工学部社会開発工学科建築コース助教授。主な作品「河口湖T計画」(SDレビュー入選)「横浜博覧会住友館」(SDレビュー入選)。「連窓の家#1,2,3」、「ホタルイカ」、「するが幼稚園」(第二十回公共の色彩賞)、「大小の窓」(建築学会作品選集2006)、「リーテム東京工場」(第四回芦原義信賞、建築学会作品選奨2007)、「ヤマ」(建築学会作品選集2007)。著書・翻訳として『篠原一男経由東京発東京論』(鹿島出版会、2001/共著)、『芸術の宇宙誌谷川渥対談集』(右文書院、2003/対談)、『言葉と建築 -語彙体系としてのモダニズム』(鹿島出版会、2005/監訳)他、論文掲載、翻訳多数。
小沢 剛 (おざわ つよし) 美術家
1965年東京生まれ。1991年、東京芸術大学大学院修了。1996-97年、アジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘によりニューヨーク滞在。「シティーズ・オン・ザ・ムーヴ」(1997〜99、欧米6カ所巡回)、「台北ビエンナーレ」(1998)、「第1回福岡アジア美術トリエンナーレ 1999」、「第2回ベルリン・ビエンナーレ」(2001)、「横浜トリエンナーレ2001」、「第8回イスタンブール・ビエンナーレ」(2003)、「第50回ヴェネチア・ビエンナーレ」(2003)、「小沢剛:同時に答えろYESとNO!」(森美術館、2004)など、国内外の展覧会、国際展等に参加多数。昭和40年生まれのアーティストで構成される「昭和40年会」メンバーのひとり。
塩谷 陽子 (しおや ようこ) 芸術文化事業研究者/ジャパン・ソサエティー芸術監督
1960年東京生まれ。東京芸術大学音楽学部楽理科卒。1988年の渡米を機に、朝日新聞、産経新聞、AERA等多くの活字メディアでの文化欄・芸術コラムの執筆を開始。また、米国社会の芸術支援に関する調査研究を、日本の各種財団・企業・地方行政局等に向けて行うと共に、シンポジウムや学会発表を通じて、日本社会に芸術支援のありかたを問い続けている。1997年よりジャパン・ソサエティー(在NY)舞台公演部勤務、2003年より舞台公演部部長、2006年より同ソサエティー芸術監督。2002年〜、ローワー・マンハッタン文化評議会のFund for Creative Communityダンス部門選考委員。2004年〜、NYベッシー賞(ダンス&パフォーマンス・アワード)選考委員およびトヨタ・コレオグラフィー・アワード審査員。2005年、ローレックス『Mentor&Prodigy』芸術家支援事業審査員、2006〜、DTW芸術顧問等々、米日両国において数々の顧問・審査員等を務める。著書に『ニューヨーク:芸術家と共存する街』(1998/丸善ライブラリー/新書)、共著に『なぜ、企業はメセナをするのか?』(2001/企業メセナ協議会)など。現在、朝日新聞・夕刊文化面コラム『Around the World』に舞台芸術の論評を寄稿中。
佐々木 龍郎 (ささき たつろう) 建築家/ADMC事務局
1964年東京生まれ。1987年東京都立大学(現首都大学東京)工学部建築学科卒業。1989年同修士課程修了。1992年同博士過程単位取得退学。1992年デザインスタジオ建築設計室入社。1994年株式会社佐々木設計事務所。現在同代表取締役。現在、東海大学情報デザイン工学部建築デザイン学科特任助教授、神奈川大学・京都造形芸術大学・首都大学東京・東京大学非常勤講師、横濱まちづくり倶楽部理事( http://www.e-hamaclub.com/ )。作品に《スマート南青山》《小山邸》《介護老人保健施設山望苑》《介護老人保健施設マイウェイ四谷》《麻婆豆腐「辣」》など。著書に『コンバージョン、SOHOによる地域再生』(学芸出版社、共著)、『まちづくり101の提案カード』(横濱まちづくり倶楽部、共著)など。